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2017.11.1

英作文対策と例文暗記

英作文の対策と聞いてまず頭に浮かぶのは、例文暗記でしょうか。確かに私も高校生2年生の時、高校から渡された教材の一つとして「基本例文300」を覚えました。大きいサイズの単語カードに、表=英文 裏=日本文(+ここで覚えるべき大事な英語表現)を書いて・・・

そしてそこから得られた知識も少なからずありました。英語の成績を上げるにはとても意味ある勉強だったと思います。

 

 

しかし、どんな例文集であっても、例文の丸暗記だけでは無意味です。その例文がソックリそのまま出題される入試ならともかく(??そんなところあるの??)、一文をツルーッといえるまで暗記しようとするのは完全に誤ったやり方です。口頭で一文を言えるようになる努力が、少なくとも大学受験で役に立つことはないでしょう。

 

 

例文暗記をする意味は、その例文の構造を理解し、意味の区切りを意識し、その例文で用いられている構文・語句表現を覚えることです。特に、構文・語句表現は、ネクステなどの問題集で単発の状態(空所補充になっていて、その表現だけを問われている状態)で学んでいるだけでは、いざ自力で英文を書こうという段になって、他の部分とその構文・語句表現がどうつながればよいのか考えて判断する力がつきません。マーク模試だとなんとなく点数がよいが、記述となるとガクッと下がるという受験生は、ネクステなどでの浅い勉強しかしていないからです。

 

 

「あるある」な例として、preventを挙げてみます。

虫食い状態の勉強をしている受験生は prevent と fromがセットにあって刷りこまれているから、英作文で prevent の直後に from を置くというエラーをしてしまいます。単純化された勉強しかしてきていない受験生には、そもそもなぜこれがエラーになるのか認識することも難しいのかもしれません。

これがもし、Bad weather prevented airplanes from leaving the airport.  といった例文暗記ができていたなら、prevent は他動詞であり、目的語が直後につくということを自分のなかに蓄積された例文データバンクで確認することができ、その結果、ミスのない英作文を書けるようになります。そのため、自分が受験しようとしている大学で、2~3行程度の短い和文英訳が出題されるのなら、例文暗記は強力な味方になるでしょう。豊富な例文データバンクが頭のなかにあれば、与えられた日本文の解釈から、適切な英文またはヒントになりそうな英文を持ってくることが短時間のうちにできます。

 

 

自由英作文が出題される大学を受験する場合、短文暗記は無意味ではありませんが、武器にはなってくれません。和文英訳と異なり、日本語にあてこむ英語のカタチが適切かどうかが評価されるのではなく、自由英作文においては(極論すると)、どんな平易な構造の英文でもかまわないから、全体の流れや陳述が明確につくれるかどうかが評価のポイントになります。先ほど挙げた S prevent O from ~の構文でなくても、S(O) didn’t / couldn’t ~ で十分よいのです。むろん、例文を暗記していることで、語数調整の必要があるときはべつの構文を使うことによって、増減できるという強みもあります。

 

 

自由英作文の対策としては、例文暗記をパーフェクトにする努力は時間のムダかもしれません。受験まで一年以上時間があるというのなら例文暗記に時間をかけてもよいですが、10~11月のこの時点でいえば、自由英作文の対策はまずお題に対して日本文で全体の流れ・論理をくみたてることから始めるべきです。逆説的に聞こえるかもしれませんが、持っている日本語の力と一般常識の力を増強することによって自由英作文の得点力を上げることになるのです。

論理が組み上げられれば、次のステップとして平明な英文にしていく。多くの受験生は、第一段階の「論理構成」を軽視し第二段階の「英文化」だけを不安がっている傾向があるようです

 

 

 

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